ある一点から地表の周りを見渡すと、山あり川あり建物ありと言った具合に見えるでしょう。これらを手元の用紙に表していく手法が「放射法」、「交会法」や「導線法」と呼ばれる作図法と言われるものです。

以前は良く目にしていた建築現場で測量士が図面を台に乗せ、望遠鏡をのぞきながらそれぞれ図面にプロットしていく、というイメージがこれら作図法の基本となっています。ただこれらの方法は、狭いエリアの作図には使えても、対象エリアが広くなるほど誤差が大きくなり実用とはなりません。

この原因がまさに球面を平面で表そうとする無理であり、測量点が緯度経度を明確にした位置とされていないことによるためなのです。このように誤差の原因がわかってくると、自ずからその補正方法の研究がなされていったという経緯になります。

そして位置(高さ含め)が明確となったポイントを三角点、水準点などの基準点と決め、狭いエリアでは人手で、広いエリアでは航空機などでの現地調査で得られたデータで補正が加えられ最終的に平面となる地形図に落とし込まれていくという事になります。