測量などで得られたデータという情報を図という表現形態に変える地図の最終目的は、読み手にとっていかに必要な情報をできるだけ短時間で得ることができるかに掛かっていると言っても言い過ぎではないでしょう。

そのために必要とするデータの収集方法から、得られたデータの分類という作業を経て、最終的にそれら(構成要素)をどのように表現していくかで目的が達成されたかどうか決まります。

そこで改めて、この構成要素にはどのようなものがあるのか考えていきたいと思います。

まず最低限必要な主図(地形図など)はともかく、そのほかタイトル、凡例、図面上必要な縮尺や方位、さらに何に基づいて作られたかを示すデータの出典(作成者や日付など含む)、そのほか備考などが一般的に挙げられるでしょう。