私達が生活しているときはあまり意識することはありませんが、実は、日本の住所の表し方と、海外の多くの国の住所の表し方は、根本的に異なっているのです。世界の多くの国が住所を道路名に番号を付け足した形で表記されているのに対し、日本では街区制が採用されています。これは単なる形式の違いではなく、文化の違いであり、それが地図にも現れています。
文化は捉え方に基づいています。海外の多くの国の人々は、ある場所を線や点で捉えます。しかし、日本では面で捉えるという習慣があります。これは、日本が島国であることに関連しているとされていますが、正確には分かりません。
しかし、この認識の違いが、住所表記の仕方の違いに現れていることは確かです。また、この認識の違いは、地図デザインにも現れています。
Googleの地図と、日本の地図会社であるアルプス社を前身としたYahoo!地図を見比べてみると、海外で作られた地図は道路が太線で表された形のものが多いですが、日本の地図は道路縁が表されていることが多いです。これはきっと、文化の違いとは無関係ではありません。